SEOとは
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称で、GoogleやYahoo!などの検索サイトの検索結果において自らのサイトが上位に表示されるように施策を行うことを表します。
一般的に「SEO対策」は、検索エンジンに評価されるようにサイトコンテンツやサイト構造を改善したり、外部からのリンクなどを獲得する対策のことを指します。
要は、意図するキーワードで検索された時に自社サイトが検索結果上位に表示されるために行う対策のことをSEO対策と呼ぶのです。
それでは、実際にSEO対策を行う上で「何をすれば良いか」どのように進めれば良いか、SEOの概要やアルゴリズム、対策方法などについて説明していきたいと思います。
SEO対策を始める前にキーワードを考えよう
SEO対策で失敗する要因の一つに、キーワード調査不足が挙げられます。
ターゲットにしたキーワードの調査をよく行わずにコンテンツを作り始めたために、「想像していた以上にターゲットキーワードの難易度が高く、検索上位に出てこない」「上位に表示されたけど、あまり検索されないキーワードだったためアクセスが増えなかった」などの問題が発生します。
このような失敗を避けるために、SEO対策を行う前にターゲットにしたいキーワードをしっかりと調査する必要があります。
では、キーワード調査を行う上で何を調べれば良いのでしょうか?
キーワード調査におけるポイントは以下の3つが重要です。
- ターゲットキーワードの検索ボリュームがどれくらいあるか
- ターゲットキーワードの競合性(難易度)
- ターゲットキーワード以外にもおすすめのキーワードはないか
ターゲットキーワードの検索ボリューム調査
先にも述べましたが、検索ボリュームがないキーワードでSEOを行っても検索結果からのアクセス流入は得られないため、対策しても意味がありません。
まずは、「ターゲットキーワードの検索ボリュームがどれくらいあるのか」を調べましょう。
検索ボリュームを調べるには調査ツールを使います。無料で使えるツールがたくさんあるので、好きなツールをご利用頂ければ問題ないですが、一番有名なツールはGoogleが提供している「キーワードプランナー」です。
こちらのツールはGoogleが保持している検索データから検索ボリュームを調べることができるので、信頼性の高いツールです。他で提供されているツールもGoogleキーワードプランナーの検索表示数を元にしている場合が多いです。
ターゲットキーワードの競合調査
次に、「ターゲットキーワードが上位に表示される可能性があるか」を調べる必要があります。ターゲットキーワードで検索表示される競合サイトのSEO評価が高いと、SEO対策を行っても自社サイトが上位表示されるまでに長い時間がかかってしまう可能性があるためです。
ターゲットキーワードの競合調査では、競合サイトの被リンクをチェックする方法とコンテンツのボリュームをチェックする方法があります。
被リンクをチェックするには、無料ツールと有料ツールがありますが、無料ツールは確認できる内容に制限があったり、精度が高くないため有料ツールがおすすめです。
SEOのプロフェッショナルたちが愛用しているのは「ahrefs」と呼ばれる被リンクチェックツールです。「SEMrush」や「Majestic SEO」も人気があります。
「ahrefs」は月額99ドル~999ドル。「SEMrush」は月額139.95ドル~499.95ドル。「Majestic SEO」は月額49ドル~399ドル。いずれもプランのグレードによって使える機能などが変わってきます。
被リンクを調べるだけなら、一番安いプランで問題ないでしょう。
初心者が見るべき被リンク調査ポイントは、被リンクされているリンクの数です。
一概には言えませんが、リンク数が多いほどSEO評価が高い傾向にあります。
被リンクのドメイン価値について把握するのは、初心者にはハードルが高いので、まずは競合サイトの被リンク数、被ドメインの数を見て比較しましょう。
被リンクに関する考え方については、後述する「外部施策について」のところで説明しますで、そちらをご参照ください。
競合サイトの被リンク数と自サイトの被リンク数を比較し、競合に比べて遜色のない数であれば、SEO対策によって検索順位が上がる可能性が高くなります。
ターゲットキーワード以外のキーワード調査
次に、ターゲットキーワード以外に対策できそうなキーワードがないかを調べます。
単体ワードであれば、類似キーワードを探します。「結婚式場」がメインキーワードだとすると「挙式会場」や「披露宴」などの類似キーワードで探す人もいらっしゃいます。
そういったキーワードでも自社サイトにとって有益なユーザーが訪れないか、検討しましょう。
類似キーワードの探し方
業界に特化している他サイトや競合サイトなどで使われている単語やキーワードを調べます。
自社サイトのキーワードとマッチしそうなキーワードがあれば参考にしましょう。
また、ツールを使って探す方法もあります。先ほどご紹介したGoogleの「キーワードプランナー」です。検索ボリューム調査だけなく、キーワードプランナーを開くと【新しいキーワードを見つける】というボタンがあります。その機能を使って、ターゲットキーワードを打ち込むと、そのキーワードと関連性の高いキーワードが提案されます。
キーワードが思い浮かばない場合などに重宝します。
サジェストキーワードの見つけ方
サジェストキーワードは、単体キーワードと組み合わせて使うサブキーワードの事を指します。「結婚式場 恵比寿」「結婚式場 おすすめ」のようにメインキーワードと組み合わせて使うキーワードです。
サジェストキーワードは、ツールを使うと効率的に見つけられます。
「サジェストキーワード ツール」で調べると無料ツールが色々出てくるので、自身の使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
おすすめのサジェストツールについては、また別の記事でご紹介させて頂きます。
SEO対策の方法
キーワード調査を行い、狙うべきターゲットキーワードが定まったら、SEO対策を行っていきます。SEO対策を行う上で大切なことを以下にまとめましたのでご覧ください。
内部施策
内部施策は、技術領域の内容とコンテンツ領域の内容がございます。
全て詳細に説明すると、それだけで1記事分になってしまうため、今回は概要だけ説明します。詳細についてはまた別記事にて説明しますので、そちらをご覧ください。
内部施策の技術的な内容で重要なのは、以下の要素が挙げられます。
- コンテンツの品質
- サイトの表示スピード
- HTMLが正しく使えているか
コンテンツの品質について
最新のアルゴリズムにおいて、「コンテンツの質」は非常に重要です。
Googleの理念として、「ユーザーにとって有益な情報を提供する」という考え方があり、その理念に沿って、サイトのコンテンツ品質がユーザーによって有益か否かを判断しています。
「コピー・模倣されたコンテンツ」はペナルティ対象となりますので、他サイトから内容をコピーしないように気をつけましょう。サイト内容は独自性のある「オリジナルコンテンツ」を作成しましょう。
「そのキーワードに対してユーザーが求めている情報」を独自性をもって作成することが大事です。
検索意図から考えるコンテンツの作り方
検索意図は、そのキーワードでユーザーがどんな事を調べたいのか、どんな情報を求めているのかなど検索ユーザーの深層心理や検索目的を推し量ることを検索意図といいます。
※検索意図について詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください
検索キーワードによって、ユーザーが求める情報は異なります。
そこで、検索キーワードを以下のようなクエリタイプに分類し、ユーザーが求めるコンテンツを考えます。
実際に、検索クエリ(検索意図)によって上位に表示されるページが変わります。
検索クエリのタイプは、大きく分けて4種類あります。
◆Doクエリ:何かしら行動を起こすことを前提とした検索キーワード
(例)[ヨガ教室 無料体験][オンラインセミナー 受講]
◆Knowクエリ:情報や知識を得るために検索するキーワード
(例)[建国記念の日 いつ][オレンジ 成分][TOEIC 試験日]
◆Goクエリ:特定のWEBサイトにアクセスしたいという意図のある検索キーワード
(例)[ウィキペディア][youtube][楽天 お問い合わせ]
◆Buyクエリ:「買いたい」という検索意図を持つユーザーの検索キーワードを指します。
(例)[スーツ 購入][プロ野球 チケット購入]
ターゲットキーワードによって、作るべきコンテンツ内容が変わってきますので、ターゲットキーワードが検索クエリタイプのどれに分類されるか考えてコンテンツを作成しましょう。
HTMLについて
「HTMLが正しい使用方法で記述されているか」、「SEOで重要視されるタグを使用してキーワードを検索エンジンに伝達できているか」がポイントとなります。
ここでは、初心者向けに特に重要なタグだけご説明します。
titleタグ
titleタグはWEBページのタイトルを表すmetaタグの1つです。<head></head>内に記述します。記述すると、検索結果ページ(SERP)で表示されるサイトタイトルに使われます。
下記画像のような検索結果のページタイトルで使われます。
titleタグにタイトルを記述する時に、以下の3点について意識して書くと効果的です。
- ターゲットキーワードを必ず入れる
- 文章のできるだけ前の方でターゲットキーワードを使う
- クエリタイプ(Doクエリ、Knowクエリ、Goクエリ)を意識したタイトルにする
※SEOを意識したtitleタグの作り方について詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください
また、クリックされやすいように見出しのコピーライトを意識して書くとCTR(クリック率)が上がり流入数が増えます。
descriptionタグ
descriptionタグはmeta descriptionと呼ばれ、<head></head>内に記述するタグです。
これは記述されたWEBページが「どういうページなのか」を要約して伝えるタグです。
下記イメージ図の赤枠箇所の文章として使われる可能性のある内容です。
しかし、最近の検索エンジンでは検索結果(SERP)のサイト説明文章に使われない場合も多く、Google検索エンジン側で検索されたキーワードに対してdescriptionを使用するか、別の文章を使用するか判断しています。
descriptionは、Googleの検索アルゴリズムにおいて、SEOに影響を与えないとGoogleが言及していますが、検索結果ページで使われる可能性がある文章のため、書いておいた方が良いタグです。
titleタグと同じで、文章内容によってCTRが変動し、サイトへのアクセス数に影響を与えるからです。
hタグ
hタグはh1~h6まであり、見出し要素として使用されます。
h1が最上位の見出しでh6が最下位の見出しとして使われます。
h1タグは大見出しとして使われます。WEBページ内容を一文でわかりやすく伝えるのに使用します。
このh1タグの中にキーワードが入っているとSEO評価に影響を与えます。
h2以下のタグにもターゲットキーワードや関連キーワードが入っているとSEOに影響があるので、関連キーワード群を意識して使うと良いでしょう。ただし、不自然にキーワードを無理やり詰め込むと逆に評価を下げる可能性があるので、あくまで自然に使える範囲で入れるようにしましょう。
h1~h6ですが、高位のhタグの下にそれよりも低位なhタグを使用する事が推奨されます。
例えば、下記のようなイメージです。
<h1>大見出し</h1>
<h2>中見出し</h2>
<h2>中見出し</h2>
<h3>小見出し</h3>
低位(例えばh3)のhタグの後にそれよりも高位(h2)のhタグがあった場合、新しい章の見出しと暗黙的に認識されます。
サイト構造上、そのため数字順に必ずしないといけないわけではなく、順番にこだわり過ぎなくても大丈夫です。
パンくずリストのマークアップ
「パンくずリスト」は、WEB用語で使用される言葉で、そのサイト上でユーザーがどの階層にいるのかを視覚的に分かりやすく表示する内容になります。
検索エンジンに対しては、「そのページがサイト階層で、どの階層に属するか」を認識させます。
以下の図のようなイメージです。
インターネットをよくしている人なら一度は目にした事があると思います。
パンくずリストは、検索エンジンに階層構造を正確に伝え、そのサイトやページがどういう属性を持つかを伝えるものです。サイト構造や属性を検索エンジンに伝達する事ができるため、SEOにおいて重要です。
パンくずリストを作成する際は、構造化データという記述方法でマークアップする必要があります。構造化データによる記述例は、Googleの検索セントラルという公式ガイドラインで詳しい説明がありますので、そちらをご確認ください。
参照:Google検索セントラル「パンくずリストの構造化データ」
サイト表示スピード
サイト表示速度がユーザーにストレスのかからないスピードで表示されているか、検索ランキング要素として見られます。
サイトの表示スピードをチェックは、Googleが提供しているPageSpeed InsightsからURLを入力するとチェックできます。
表示速度が遅い場合、改善ポイントも指摘してくれるので非常に便利なサービスです。
外部施策
SEOにおける外部施策は、被リンク獲得のことです。
最近のアルゴリズムはコンテンツ重視に変わりつつありますが、被リンクも今だに重要視されています。
特に信頼性の高いドメインや親和性の高いサイトからの被リンクは、SEO効果が高まりやすいです。
ただし、過度なリンクの集め方はペナルティ対象となるため注意が必要です。
ペナルティ対象となるリンクプログラムについては、下記のGoogleガイドラインに記載されているのでご参照ください。
意図的に大量のリンク獲得するための施策はペナルティ対象とされています。
リンクをもらうには、「自然発生的に他からリンクされるような良質なコンテンツを作る」「関連性の高い独自のコンテンツを作成する」事が効果的な方法だと公式でアナウンスされています。
また、下記のような方法であればペナルティ対象にならず自然発生的に被リンク獲得が望めます。
- プレスリリースを配信してメディアに取り上げてもらう
- SNSで拡散されやすい内容を作成する
- まとめサイトなどに取り上げてもらいやすいコンテンツを作る
- 自社で運営する他サイトからリンクする
SEO対策を効率よく進めるツール
ここまでは、SEOに関する概要をお伝えしてきました。
この章ではSEO対策を効率的に進めるためのツールを紹介していきます。
無料で使えるツール
Googleキーワードプランナー
検索ボリューム調査の章でもご紹介しましたが、googleが提供しているキーワードプランナーはキーワードの検索ボリューム調査や関連キーワードの調査などが無料でできます。
【このツールのポイント】検索ボリュームの調査、新しい検索キーワードの発見
サイトURL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Search Console
Search ConsoleもGoogleが提供しているサービスになります。Search Consoleでは「どんなキーワードで流入があるか」「検索クエリの平均順位」「サイトの問題点」などを調べる事ができます。
現状把握し、改善策を考える上で役立ちます。
【このツールのポイント】評価されている検索クエリが分かる、検索クエリの平均順位が分かる、サイトの問題点が分かる
サイトURL:https://search.google.com/search-console?hl=ja
GA4(Googleアナリティクス)
アナリティクスはサイト解析ができる無料サービスです。サイト訪問者の様々なデータを蓄積して分析できるツールです。滞在時間やエンゲージメント率、直帰率などからユーザーに評価されているコンテンツかどうか調べる事ができます。
【このツールのポイント】サイトのアクセス解析ができる
サイトURL:https://support.google.com/analytics/answer/10089681?hl=ja
GRC
ターゲットキーワードに対して、自社サイトが何位なのかチェックする事ができるツールです。無料プランと有料プランがあり、無料の場合3ドメイン10キーワードまで使用できます。現状把握に役立ちます。キーワードを設定しておけばボタンを押すだけで全キーワードの順位をチェックしてくれます。
有料版はライセンスプランによって金額が異なります。参考までに下記表に各プランの内容と金額を載せておきます。
ベーシック | スタンダード | エキスパート | プロ | アルティメット | |
料金 (税抜) | 4,500円/年 | 9,000円/年 | 13,500円/年 | 18,000円/年 | 22,500円/年 |
(月額換算) | (375円/月) | (750円/月) | (1,125円/月) | (1,500円/月) | (1,875円/月) |
期間 | 1年間 | 1年間 | 1年間 | 1年間 | 1年間 |
URL数 | 5 | 50 | 500 | 5,000 | 無制限 |
検索語数 | 500 | 5,000 | 50,000 | 500,000 | 無制限 |
上位追跡 | 5 | 50 | 500 | 5,000 | 無制限 |
リモート閲覧 | - | 利用可 | 利用可 | 利用可 | 利用可 |
CSV自動保存 | - | - | - | - | 利用可 |
有料プランは、検索語数の多い大規模サイトの運営者におすすめです。
【このツールのポイント】検索順位のチェック
共起語検索
共起語は、対象キーワードと合わせて使用される頻度の高いキーワードの事です。
共起語検索ツールでは、ターゲットキーワードの共起語を抽出する事ができます。
作成するコンテンツ内にターゲットキーワードの共起語をなるべく入れることで、SEOに影響します。
【このツールのポイント】共起語を調べることができる
サイトURL:https://neoinspire.net/cooccur/
ラッコキーワード
サジェストキーワードとは、検索窓へキーワードを打ち込んだ時に自動で予測表示されるセカンドキーワードの事です。例えば、下記の図のように「検索エンジン」と打ち込むと「検索エンジンとは」「検索エンジン シェア」など「検索エンジン」に対して予測表示されるキーワードの事をサジェストキーワードと呼びます。
このツールを使うと、様々なサジェストキーワードを抽出することができます。
【このツールのポイント】サジェストキーワードを調べることができる
サイトURL:https://related-keywords.com/?ref_domain=goodkeyword.net
便利な有料ツール
Keyword Tool
「Keyword Tool」の便利なところは、調査したデータをcsvで一括ダウンロードできる点です。調査したボリューム数やサジェストキーワードデータをエクスポートし、データ加工して使えます。大量のデータがある時や一部のデータを加工したい時にエクスポートできるととても便利です。
また、キーワードプランナーと違い、Google以外の検索エンジンやyoutube、SNSの関連キーワードや検索ボリュームも調べる事ができるため、SEO以外のキーワード対策にも使えます。
【このツールのポイント】サジェストキーワードを調べることができる、キーワードボリュームを一括でエクスポートできる、年間の検索数推移が分かる
サイトURL:https://keywordtool.io/
Ahrefs
Ahrefsはシンガポールに本社を置く海外の企業が提供するSEOツールです。
調べたいドメインやURLの被リンク数や被ドメイン数を調べる事ができます。また、競合サイトがどんなキーワードで評価されていて、どのページで検索経由トラフィックが多いか調べる事ができます。
その他にも様々な調査機能があり、キーワード難易度を調べるのに適したツールです。
【このツールのポイント】競合分析、キーワード調査、被リンク調査、コンテンツ調査
ユーザーに有益な情報を提供することが大事
サイトコンテンツを作る上で大事なのは、「ユーザーにとって有益な情報」を提供することです。「ユーザーにとって有益かどうか」「ユーザーが求めている情報かどうか」がサイトの検索順位評価に大きく影響します。
それは、”Googleが掲げる10の真実”からうかがい知る事ができます。
Googleが掲げる10の事実
1,ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2,1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3,遅いより速いほうがいい。
4,ウェブでも民主主義は機能する。
5,情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6,悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7,世の中にはまだまだ情報があふれている。
8,情報のニーズはすべての国境を越える。
9,スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10,「すばらしい」では足りない。
このミッションの1つ目に挙げられている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」という考え方を検索エンジンに反映させるべくGoogleは常日頃からアルゴリズムの改善に努めています。
そのため、コンテンツ作成者側である我々は、「ユーザーが求めている&有益な情報」を提供することで検索評価を高め、サイトに訪問してもらえるように努力する必要があります。
Googleの公式アカウントは、「良質なコンテンツを作り続けること」が検索評価を高める最良の方法だとアナウンスしています。
検索からのトラフィックを得るためには、対象キーワードを検索するユーザーが何を求めているかを考えるのが何よりも重要です。
検索アルゴリズムは日々進化する
検索エンジンのアルゴリズムは、日々アップデートを繰り返して進化し続けています。
過去から現在までに起こった主なアップデートをご紹介します。
今までのアルゴリズムアップデートを知ることで、SEOにおいて何が重要なのか推し量る事ができます。
◆ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、被リンクを自作自演で大量に集めたりキーワードを大量に埋め込んだりするようなスパム行為を行っているサイトの検索評価を下げる(または除外する)アルゴリズムアップデートのことです。
ペンギンアップデートが導入される前までは、スパム行為で不当に順位を上げる行為が横行しておりました。
そうした不当に順位を操作する行為を禁止するために導入されたプログラムです。
◆パンダアップデート
パンダアップデートは、「低品質なコンテンツ」を検索上位に表示されないようにするアルゴリズムアップデートです。
あまり価値のない情報を大量に作成して、順位を上げるウェブサイトが現れ、検索上位に低品質なウェブページが表示されるようになったため、「低品質なコンテンツ」を除外する目的でパンダアップデートが導入されました。
◆モバイルファーストインデックス(MFI)
モバイルファーストインデックスは、従来まで検索評価の判定にデスクトップ版ページのコンテンツを使用していたのを、モバイル版のコンテンツページを評価基準に変更しました。つまり、検索エンジンの評価対象が「PC版ページ」から「スマホ版ページ」となったのです。
Googleが2018年3月に発表したモバイルファーストインデックス開始の公式アナウンスでは、「主にモバイル ユーザーが探しているもの」を見つけやすくするために導入されました。Googleがスマホ利用者を重視しているという事がわかります。
◆ベニスアップデート
ベニスアップデートは、ユーザーが検索した場所によって検索した地域と関連性の高いページが表示されやすくなるアルゴリズムのことです。
特にエリア情報と親和性の高い「レストラン」「ホテル」などの位置情報が重要なキーワードを含むものは、検索結果に大きな影響を与えます。
サイトの品質評価において大切なこと
Googleの検索品質ガイドラインで言及されている重要なポイントがあります。
E-E-A-T(Experience、Expertise、Authoritativeness、Trust)
1つは、E-E-A-Tという考え方です。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)それぞれの頭文字をとって、E-E-A-Tと呼ばれています。
これは、サイトやWebページのコンテンツにおいて「経験値の有無」「専門性」「権威性」「信頼性」が高いサイトを評価するという指針です。
Googleの品質評価ガイドラインでE-E-A-Tについて詳しく言及されています。
・「経験」はコンテンツ作成者が、そのトピックについて言及するに値する十分な経験や体験談を持っているかどうかを考慮する評価軸になります。
・「専門性」は、その名のとおり特定の分野に対してそのサイト及びコンテンツ作成者が専門知識を有しているか、専門的なスキルがあるかなどを見られます。
・「権威性」は、サイトやコンテンツ作成者がトピックスに対して、信頼に足る情報源かどうかを見る評価軸です。
例えば、法律について説明するにあたって一般人が説明するよりも弁護士が説明した方が信頼できます。これが権威性にあたります。
・「信頼性」はサイト、Webページがどの程度信頼できるかを見る指針です。正確性・誠実性・安全性を考慮し、信頼に足るサイトなのかを見られます。客観的かつ真実に基づいた内容が求められます。
「経験・専門性・権威性・信頼性」を高めることがサイト評価を高め、検索結果の上位表示につながります。
YMYL(your money, your life)
最近のアルゴリズムで大事なもう1つの考え方が「YMYL」です。
人生において誤った情報を受けると重大な問題が発生する可能性のある特定分野のこと”Your Money or Your Life”と呼称しています。
例えば、医療、法律、お金、健康など人生において重要な分野は、他のジャンルよりも「正確性や信頼性を重要視する」というものです。
YMYLに関するキーワードは、信頼性がとりわけ重要視されるため、サイトやページの信頼性を高める必要があります。
ユーザーに誤った情報を与えないために、このようなアルゴリズムが取り入れられています。
最後に
SEOに関する重要なことを、ここまで色々と説明してきましたがシンプルに言うと「正確で有益なコンテンツを作り続ける」ことがSEO対策においては何よりも重要です。
SEO初心者の方は、まずこの事を頭においてサイト作りに励んでみて下さい。
良い情報であれば、SNSでシェアされる可能性がありますし、シェアされる事でSEO評価もさらに高まります。
SEO対策で迷ったら、「ユーザーが求めている良質なコンテンツを作る」というGoogleの理念を思い出してみてください。